笹・篠を活かした「えびら」づくり
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- 4月26日
- 読了時間: 3分
地域の里山では、笹や篠が過剰に繁茂し、下層植生の衰退や生物多様性の低下、山林管理の困難化が進んでおります。一方で、かつて地域ではこれらの素材を活用し、生活道具や籠を編む手仕事文化が存在し、自然と人が触れ合う気概が創出されておりました。
本イベントでは、茨城県の伝統技術である笹や篠を活用したエビラづくりをとおして、以下の5つの社会的価値が創出されることを目標に活動を実施しました。
・笹・篠の適正な管理による里山再生
・地域資源を活かした循環型利用の実践
・伝統手仕事文化・技術の継承
・人と森の関係の再構築
・地域コミュニティの再活性化(Well-beingの増進)

※えびらとは
えびらは、笹や篠を用いて作られる、茨城県に古くから伝わる竹編みの籠のことです。
梅干しや野菜などを天日干しするために使用されます。
■実施内容
参加者が里山に入り、笹・篠の採取、素材の下処理、「えびら(籠)」の編み体験を行うワークショップ形式で実施しました。
①里山の現状解説(生態系・管理の必要性)
ワークショップに参加していただいた方に対して、里山の現状や管理の必要性に関して説明を行う教育活動を実施しました。
②笹・篠の採取体験
近くの里山から笹や篠を採取しました。
③素材加工(割り・整形)
採取した笹や篠の葉っぱを落とし、1つずつつる状にしていきます。

④えびら編みワークショップ
地域在住の講師3名の指導を受けながら、えびらを編みました。
最初は戸惑いながらも、だんだんと形になっていくえびら。
気がつけば、会場はすっかり無言の集中に包まれていました。

⑤作品完成・振り返り
■えびらづくりをとおして生まれた社会的価値
里山の生物多様性の回復・地域資源を活かした循環型利用の実践
笹や篠は放置されると日光を遮り、里山の多様性を低下させてしまいます。これらを適切に刈り取ることは、健やかな里山を取り戻す第一歩です。ただ「管理」するのではなく、暮らしの道具の素材として「活用」することで、森と人が共に喜ぶ好循環を実現しました!
伝統手仕事文化・技術の継承
地域の先人たちが守り抜いてきた「えびら」づくりの技術。ワークショップをとおして、地域の講師(皆さん80代)からえびらづくりの極意を学び、文化のバトンを次世代へと繋ぐことができました!
人と森の関係の再構築
笹や篠から得られる自然の恵みだけでなく、作業の合間に吹く風や土の匂いを感じながら、現代社会で希薄になった「人間も自然の一部である」という感覚を、参加者の皆さんと共有しました!
人と森の関係の再構築
黙々と手を動かし、時に教え合い、笑い合う。そんな時間が、参加者の皆さんの表情を柔らかく変えていくのが印象的でした!地域に新しい居場所が生まれることは、Well-beingを向上させ、強固な地域コミュニティの土壌となりうることを実感しました!
